
1960年代にはいり、レッドウィング社は新たな製品の開発にとりかかった。
ウレタン素材のソールをアッパーに対して直接に射出成形する、底付けとソールの成形を同時に行う製法だ。
この製法は1970年「CAST 88」として発売されることとなった。
好調な売れ行きを記録したこの製法の靴は徐々にそのスタイル数を増やしていった。
1977年それまでの「CAST 88」に改良を加え「スーパーソール製法」を開発した。
これは「CAST 88」からウレタン素材の配合を変え、靴の製法自体も大きく変更したもの。
「CAST 88」ではアッパーにウレタンソールを直接射出成形していたが、スーパーソール製法」ではアッパーにウエルトを縫いつけてからソールモールドにセットし、ウレタンソールを射出成形する製法とした。
この新たな製法により、耐久性と柔軟性が増し、それまでは接着力の問題で使用できなかったオイルドレザーがアッパーに使用できるようになった。
レッドウィング社はこの「スーパーソール製法」で特許を取得し、社を代表するワークブーツの製法のひとつとして今日でもレッド・ウィング市の自社工場で作り続けている。
今シーズン紹介するモデルは、1980年代前半より造り続けられていた「204」をベースに、革をオロラセット「ポーテージ」とブラック「クローム」に変更したも。日本のマーケットでも1990年代に販売されていた「スーパーソール」のベーシックなモデルとなる。
サイズ8E、8.5E、9E、入荷しました。
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仕様変更のため、今回入荷分よりワイズが「E」になっています。
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スーパーソール製法
それは、柔軟性と衝撃吸収に優れたウレタン素材本体と、それを覆う耐久性と耐摩耗性に優れた外皮が組み合わされていること。
そして、これらの全てがオイルドレザーで組み立てられたアッパーと強靭なサーモプラスチックウエルトに取り付けられていること。
これがどの様に作られるかをここに紹介する。
1、撥水性能を持ったオイルドレザーのアッパーに、耐油性のサーモプラスチックウエルトが縫い付けられる。
2、足にフィットするように起伏を持たせたモールドに、ウエルトが縫い付けられたアッパーがセットされる。
3、液状のスーパーソールウレタン素材がモールドに注がれる。
化学反応によって液状のスーパーソールが発泡して膨らみ、モールドの中を完全に埋め尽くし、スーパーソールがアッパーとウエルトに対して強力に固着される。
モールドに接したウレタンが硬化することで強靭な外皮が形成され、高いグリップ力と耐久性をもたらす。
ウレタンの微細な気泡が、幾千もの衝撃吸収エアポケットとなり、歩行時に足を支えるクッションとなる。